まずはこの記事から問題を提議します。
synodos.jp日本の一人親世帯というのは、OECD諸国と比べても貧困状態にあります。しかしながら、就業率はトップ。「働いても貧困」というワーキングプア状態にあります。
まず、一人親世帯がワーキングプア状態だったら、孤立します。貧困で多忙だと孤立は免れません。時間もお金もないという事は、周囲とつながりを確実に切っていきます。
それに対して、簡単ですがロッカーとして言いたいことを言ってみたいと思います。
まずは、JUNOと言う映画を紹介させてもらいます。
あらすじは
今どきの女子高生、ジュノ16歳。好奇心から、ちょっと気になる同級生ポーリーとの1度きりのセックスで、まさかの妊娠!!突然ブチ当たった“妊娠”という大きな壁に悩むジュノ。両親にどう伝える?学校はどうする?ポーリーとの関係は?そもそも、産むの?産まないの?そんな時、新聞で里親希望の広告記事を見つけて…。大きくなるお腹とともに、心も成長していく彼女が導き出した答えとは?
これはネタバレなんだけど、ジュノは出産予定の子供を里親に託すという選択をします。
アメリカでは里親、養子というのは、社会的にも日本よりも認知があって、政府も力を入れています。
まず、思いがけない妊娠をしてしまった場合には、「養子」という選択もあるのです。日本でもそういう動きもありますが、なかなか公には出てはこないのじゃないでしょうか?
これは、わけあって子供を育てられない親にとっても、そういう選択があります。
養子制度も問題が無いというわけではないでしょうが、この是非はともかく、「選択」があるというのは心強いバックアップだと思います。もちろん中絶と言う選択もあります。がしかし、アメリカでは中絶を禁止しようという動きまであり、これは
人々が安全で満ち足りた性生活を営むことができ、生殖能力を持ち、子どもを持つか持たないか、いつ持つか、何人持つかを決める自由をもつことを意味する。
この観点から「持たない」という権利をなにかの力で塞ぐと言うのは、危うい思想だと感じます。
そして、出産時の親子に対するサポートについて。
5歳児虐待の件、発覚を恐れて子供を病院に連れて行かなかったそうだが、ドイツでは誕生から就学まで十数回の定期検診があって、義務&完全無料。一度うっかり失念したときは、役所から「このまま放置すれば刑法に問われる可能性も」などという恐怖のレターまで来たよ。この制度マネできないかな。
— 毛ば部とる子 (@kaori_sakai) June 7, 2018
こういう制度があり、イギリスでも
イギリスでも、産前産後に助産師の訪問があったり、4、5歳まではヘルスビジターという制度もある。予防が大事なんだよね。
— 迷子のイカ (@usausamode) June 8, 2018
「産前産後に助産師の訪問があったり、4、5歳まではヘルスビジターという訪問の制度もある。」
私もこれはブログで見た程度ですが、イギリスでは訪問があるのですよね。これのいい所というのは、日本は、あまり他人を家に招き入れない人も多いと思うけど、子供がいると、人を受け入れて、専門家に相談するという文化が生まれそういうトレーニングにもなる利点があります。もちろん相性もありますが、その時だけの電話相談だと、どういう人が出るかどうかもわからないから、躊躇や、行き違い等がうまれるので、どうしてもうまくいかない場合もあるのではないでしょうか?
専門家による見守りは、虐待などや、今話題の発達障害等の早期発見にもつながると思います。
とはいえ、ドイツもイギリスもアメリカも虐待がゼロと言うわけじゃありません、もしかしたら件数は日本よりも多いのかもしれません。
多い事が悪い事がと言うと、それは考え方で、「発見できた数」なのかもしれません。
私はこのブログのコメントに
発達障害・精神障害と社会の受け皿と安楽死希望派と - 女だから言えること | 引きこもり、精神病からの生還
うん。技術の発展を進めながら、なんとかなだめながら生きていくしかないんだよね。でも、昔より今、今より未来と信じたいです。
2018/06/13 17:55
b.hatena.ne.jp
こうコメントしてますが、
フロイトも、カントも、文化の発展こそが、人々を平和に導くと書いて残しています。
詳しくは、カントの「永遠平和のために/啓蒙とは何か」に書いてあります。
啓蒙と平和。
平和の為には啓蒙っていうのはし続けなければなりません。
カントの「永遠平和のために」なんていうのはカント自身が時代をまとめて未来に向かって発信しています。
それは多くのリーダーとなる人は受け止めて未来に繋げていかなければならないのではないでしょうか?
それはなぜかと言うと、人間は「思いやり」なんかでどうにか出来る事なんて限られているんですよ。それこそ、貧乏で時間も無かったら、イライラして人に対して親切になんかできないですよ。そういう人に余裕のある人が思いやりを持てっていうのは「思いやり搾取」です。思いやり搾取反対!!!とはいえ、だからこそ、リーダーが率先して、困った人を守る制度や法律を作っていかなければいけません。
色んな賢者からの知恵を学ぶことができない人は、権力を使ってお友達だかだれだか知らない人と共謀して、わけのわからないゴミみたいな学校建設に国費を投じる一方で、未来に必要な子供たちには、家庭でなんとかしろと自己責任論を押し付けるような野蛮な人間になるんじゃないでしょうか。
- 作者: カント,Immanuel Kant,宇都宮芳明
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1985/01/16
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 24回
- この商品を含むブログ (57件) を見る
ロッカーが愛と平和と自由を叫ばなければだれが叫ぶというのか???
という事で、叫んでみたよ。
ばいちゃ