迷えるイカ記

洋楽オルタナティヴロック、イラスト、そのたいろいろなものがたり

「畳の上で死にたい」と言うものの...

先日義理の母(夫の母親)が他界しました。 病死であっても、自宅で死亡すると、病院で亡くなるよりも大変だと聞いていたのですが、実際あった事と簡単に思ったことを書き留めておきます。 ほぼ見聞きした事から記憶をもとに書き起こしていますので、手続きの詳細は実際とは食い違う事があるかもしれませんので、 手続等の詳細を知りたい方は専門のサイトなどを参考にされてください。

義理の母 :終戦前生まれ 肺の末期がんで余命宣告されている(本人も家族も知っている) 息子(私の義理の兄)夫婦と同居中で、息子(以下義理の兄)が主に自宅介護している。在宅酸素中。今年肺炎で入院してから、認知症も進行し、寝たきり状態。

ここまで書いて正直こんな細かく書く必要あるのかとも思うのですが書いてない事から想像しての突っ込みが反吐が出るほどメンドクサイので書いておきます。

家族が朝に母の意識が無い事に気付き、119に連絡し救急に来てもらうが、死亡という事で警察に連絡を入れる。 警察により、家族の事情徴収→聴き取り(次男である夫にも電話がある)、現場検証(酸素の機械の欠損等のチェック?とか、家中の写真撮影等)等が行われる。遺体は検死の為、自宅を離れ警察の方へ。 葬儀社によると、検死が終わらないと、火葬の予約や、葬儀場の予約も受け付けていないとのことで待機。死亡当日の夕方、検死が終わり遺体を自宅に引き取る事が出来る。火葬の予約受け付けは時間外はやっていないので、死亡翌日に、火葬場の空きを調べ、葬儀の日程などの打ち合わせが始まる。 死亡翌日(午前中)に、検死をした医師により死体検案書(死亡診断書)が出されるとのことで、病院に取りに行く。午前中には出る予定と聞かされてたのにもかかわらず、病院に書類を取りに行く確認をしたところ、午後3時ごろと言われ、びっくりしていたら、やはり午前中に出るとの事で、取りに行く。 恐らく、保険等に使う診断書と同じ流れで病院が事務手続きをしていた(そのつもりだった)のだと私は思っている。

警察で死体検案書のコピーが必要だという事で、警察に持っていく。死体検案書は「死亡届」になっているので記入して、役所に届ける(これを届けないと、火葬の許可が下りない)。さて、葬儀はというと、火葬場の空きもなく、友引も挟むので、死亡日を入れて6日目の夜にお通夜、7日目に告別式という事になり、納棺を終えて私は自宅に一時戻ってきてこれを書いています。

義理の母は入退院を繰り返し、癌もですが、老衰に近いという事は医者から告げられていました(呼吸器が弱いため)。死亡の前日の夜に苦しそうだったので、看ている家族は翌日病院へとは思っていたらしいですが。義理の兄は、病院に連れて行けばよかったのかなとは言っていましたが、その判断は素人には難しいでしょうし、 違う判断の先に、正解があるという事はありませんからね。 かかりつけ医がいる場合は、かかりつけ医の看取りで、警察からの聴取等は避けられることがあるらしいが、夜中でも呼び出される医師も大変だなぁとは思いますが。

手続きは事件性が無いかというのを調べるのに必要だったり、仕方がないとはいえ、 国は、介護や療養が必要な人を在宅で看取るように勧めているようだが、(特に在宅酸素の場合受け入れ先が無い)これは在宅で看る人にとって、少々残酷だなという事は感じました。

現場からは以上でーす。

ばいちゃ