迷えるイカ記

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「戦争は女の顔をしていない」を読みジェンダーについて考えてみる

「戦争は女の顔をしていない」を読みました。

『戦争は女の顔をしていない』は、第二次世界大戦時にソ連軍に従軍した500人以上の女性たちから戦争体験を聞き取った渾身の1冊を元にコミカライズしたもの

戦争は女の顔をしていない 1

戦争は女の顔をしていない 1

 

 

本を読みながら「戦争は女の顔をしていない」なら 戦争はどういう顔をしているのか?というのを考えていると、この記事のことを思い出しました。

gendai.ismedia.jp

「男らしさ」を信仰する社会で許されている感情が「怒り」であるというこの記事です。

悲しさ、寂しさ、怖さを口にすることは女々しいが、怒りを表現することは雄々しいのです。 「自分の自信のなさ、寂しさ、不安、怖さ、見捨てられ不安などを彼らはすべて怒りとして感じます。」

これが求められているのが戦争だと言ってもいいでしょう。戦争が「柔な感情を許さない男」を求め、それを作り出していると。

戦争だけが「柔な感情を許さない男」を作り出したとは思いませんが、これ以下はジェンダーについて。

男性の生きづらさと言うのは自分の「弱さ」を認め辛いところにもあると思います。 かと言って、ただ弱さを認めて、 むせび泣く自分を慰め優しくチークダンスを踊ってくれる「女性」が必要?

mirror.asahi.com

「柔な感情を許さない男」と言うものは、「愛されにくい」と言う側面も作り出していると思います。 女性はどの性からも愛されやすく、男性はどの性からも愛されにくい。ここが、男性と女性の分かり合えなさの大きなポイントだと思います。

女性は割と幼い頃から自分の弱さを常に追及され、自分を大事にするように、 愛される存在であるようにとときにはしつこいくらいに言われる事があります。それって、愛のままにわがままにーみたいなのが許されている所もあるので、女性は(ざっくりというと)利己的な側面が目立つ人が多いと思います(自分も含め)が、 男性にはその機会は割と少ないかもしれませんね。「愛される存在であるように」はともかく、 弱くて臆病であっても、自分を大事にする事、これはどんな性であっても大事である事。 もちろんボロボロになって誰かに寄り掛かってチークダンスを踊ってもらうのもいいでしょう。 が、別に女性じゃなくもよかったんじゃないか?って思える時がくるのかな(といいなぁ)なんて。

もちろん、誰かより優位でありたい言う競争心理は、人々の暮らしをより良くするのに大きな役割を果たしました。が、求めれば誰でも、柔な感情のまま寄りかかる事ができる、優しさ、拠り所が世界には常に求められている。

それは、チークダンスであったり、マリリンマンソンであったり、ゲームであったりアニメであったり。

そういう事をこの記事を見てから考えていたのでまとめて見ました。(年も明けたので)

www.tyoshiki.com

www.tyoshiki.com

ほぼ脱線してしまいましたが。ちゃんと読みたいなら以下の記事を参考にしてください。

aqm.hatenablog.jp

その本は、長く出版禁止だった。語られなかった〈女たちの戦争〉を今マンガで届ける理由――『戦争は女の顔をしていない』インタビュー

 

戦争は女の顔をしていない 1

戦争は女の顔をしていない 1

 

 

 この記事も(セルフ)おすすめ。

 

ファシズムとは個人(人間)という概念を拒否し、集合としてあつかう。ファシズムが存在する時人間は存在を止める。しかし自由と理性と善良さを持つ人間が勝利した時ファシズムは死ぬ。

ワシーリ・グロスマンの「人生と運命」を広めたいかもしれない委員会(仮) - 迷えるイカ記

 

usausamode.hatenablog.com

 

 

人生と運命 1

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人生と運命 2

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人生と運命 3

人生と運命 3

 

 

ばいちゃ