迷えるイカ記

洋楽オルタナティヴロック、イラスト、そのたいろいろなものがたり

東独にいた(1)宮下暁 :(漫画)

東独にいた

東独にいた(1) (ヤンマガKCスペシャル)

東独にいた(1) (ヤンマガKCスペシャル)

  • 作者:宮下 暁
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/12/20
  • メディア: コミック
 

第二次世界大戦で敗れたドイツは、ベルリンの壁が象徴するように2つの国に分かれた。その1つの国、東ドイツ社会主義が支配するその国に住むアナベルは、 古本屋を営む青年・ユキロウに密かな恋心を抱いていた。 そして、国家の陰謀が絡む明かせない秘密を。 時代が、思想が、抗争が、二人を別つ壁となる――。 東ドイツに生きた人々を描く本格派歴史劇

以前読んだミュンヘンという映画の原作本

標的(ターゲット)は11人―モサド暗殺チームの記録 (新潮文庫)

標的(ターゲット)は11人―モサド暗殺チームの記録 (新潮文庫)

 

イスラエル諜報特務庁(モサッド)」による暗殺計画を描いた小説(ノンフィクション)の中で、こういったスパイ活動に従事する人が、自身も暗殺される恐怖に怯え、夜もベッドの上で眠れずクローゼットの中で眠るという表現があったが、この「東独にいた」の舞台の「東ドイツ」でも、街中の至る所で、一般人が、一般人を監視して、密告をするという、そういう、お互いを疑い監視しあうという緊張感の中で秩序が保たれていた。

そんなだれも信用できないという重苦しく虚しい社会で、心の中に重く厚い扉を何重にも構えても、するりと進入して、いつの間にか心のど真ん中に居座ってしまう、愛。

そんな愛が、あったのか、なかったのか、信じる事ができるのか。。

そういう物語。

キャラクターもカッコかわいくてとても素敵だし、ひりひりする世界観がなんとも言えないし、とにかく面白いから、読んで!

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透明水彩でホワイトワトソン用紙に)

「誰だ?」「清潔です」「よし通れ」

イラストがSM嬢みたいになったのは単なる私の性癖ですが、否定しても、否定したくても、ついつい虜になっちゃうって、愛ってSMみたいですね。

 

ばいちゃ