ドリフターズ、イラストシリーズ「安倍晴明」を描いています(あとは背景を書き加えて完成させる予定)
(透明水彩、A4)
安倍晴明は、言わずと知れた平安時代を代表する陰陽師。作品の中では、「十月機関」の構成員を束ねる存在。で、やり手で偉そうにしている。
で、最近読んだ面白かった本にも晴明がでてきてたのでついでに紹介
今村翔吾 「童の神(わらべのかみ)」
平安時代「童」と呼ばれる者たちがいた。彼らは鬼、土蜘蛛、滝夜叉、山姥……などの恐ろしげな名で呼ばれ、京人から蔑まれていた。一方、安倍晴明が空前絶後の凶事と断じた日食の最中に、越後で生まれた桜暁丸は、父と故郷を奪った京人に復讐を誓っていた。さまざまな出逢いを経て、桜暁丸は、童たちと共に朝廷軍に決死の戦いを挑むが――。皆が手をたずさえて生きられる世を熱望し、散っていった者たちへの、祈りの詩。
「まつろわぬたみ」と呼ばれる朝廷に従わないものの話。出てくるシーンは少ないけど、晴明は物語のキーマンになる。
アイヌ民族も元々は、まつろわぬ民だったものを、日本政府がまつろわせ?た歴史があり、アイヌは川で鮭などを獲って生活をしていたが、日本政府の統治に入った結果、漁業権などが、日本の法律下とかになったので、その生活が奪われた過去がある。それについての裁判が行われるという、難しそうな裁判ですね。
本の話に戻るけど
彼らは鬼、土蜘蛛、滝夜叉、山姥……などの恐ろしげな名で呼ばれ、
と言うように、昔の人は、「まつろわぬ民」などに対する恐れ(厄災なども)などを、妖怪などに喩え、重ねてて表現していたようでもある。
現代ではそれを「差別」と言うが、平安の人は貴族とそうでない人とも、神の子かそうでないかぐらいに分けてたんだと思うし、夫にそう言う話をすると、平安貴族は現代の日本人と同じぐらい潔癖だったと思うよとか言っていた。
妖怪とかそういうのは、人が抱く恐怖心を具現化したものなんだろうと思う。
「童の神」は、清明やライコウこと源頼光などの平安のヒーロや、そして「まつろわぬ民」が生き生きと百鬼夜行してとても面白かった。
「妖怪首置いてけ」
オルミーヌ「悪霊退散」
晴明「決まった」
今週のお題「怖い話」
ばいちゃ