異人さん達の食器
今週のお題「赤いもの」
NHKオンライン水彩講座テーマ「カップ」で、自分でモチーフを組んで描いたもの。
透明水彩 F6
有田焼のしん窯の青花というブランドのゴブレットを描いてみました。
取っ手付きのゴブレットがあるのか?とは思いますが、洋酒とかにちょうど良さそうです。私はお酒はのみませんが。
背景をまっかなチョコの箱を参考に色付けてみました。
カップの反対側はこんな感じ。
食器が好きなのですが、そこまで詳しくないですがちょっと地理と歴史について。
有田焼と言われるもの、これは肥前佐賀藩がルーツなのです。佐賀藩の大名、鍋島直茂が豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に、朝鮮から陶工を国に連れて帰り、その中の人が、試行錯誤の上に、有田に良い土の産地を発見して有田で陶器作りをはじめたと言われてます。その鍋島藩の藩営で作られたものが鍋島焼きと呼ばれています。
有田焼と言われるものの中には、色々な焼き物があって、波佐見焼もその中の一つ。割と身近で有名なのが(デザインが、ファストショップにパクられがちなので有名な)白山陶器というのがありますね。ポイントとして波佐見焼は、ルーツが大村藩(長崎)だということ。
もひとつ派閥としては、三川内焼きというのがあります。こちらはルーツが平戸藩(長崎)なのです!
この辺一緒にして有田と語られがちですが、ビミョーにちがうのですよ。これらの商品は伊万里港で積み出していたので、まとめて伊万里焼と言われていて、その後、地域名から、有田焼と呼ばれることになりました。
どの藩も豊臣秀吉の朝鮮出兵の時に、各大名がビッグウェーブに乗って、陶工を連れて帰って、窯を作って献上品を作ったみたいな感じみたいだすね。まさに、異人さんに連れられてきちゃった人たちって感じです。(違う?)
ちなみに三川内焼きは献上唐子という柄と、すかし彫というのが有名。とにかく薄くてスケスケの食器を作っていました。
波佐見焼は、有名なのが青磁の食器、大量生産で丈夫な食器を作っていました。シンプルで丈夫で、お手頃価格なので、現代でも普段使いに人気があり、そしてファストショップにパク..。
個人的に感じるのは、有田(鍋島、柿右衛門様式)は模様、波佐見焼は文様、三川内焼は絵という感じがします。鍋島は、柄絵の入った食器、三河内は絵柄を食器に描いたみたいな。
もちろん例外もありますが。
そんな感じで
ばいちゃ