迷えるイカ記

洋楽オルタナティヴロック、イラスト、そのたいろいろなものがたり

巨匠とマルガリータ

永山裕子先生のNHKオンライン水彩講座、2色を混ぜ合わせて色を作って絵を描いて見ましょうというテーマ

透明水彩、アルシュ F6ぐらい

前回と同じ色、コバルトブルとスカーレットを使って描いてみました。今回は描く時に色をこんなふうにしようとざっっくりと決めて描いてみました。

今回のモチーフにもブライスちゃん

そして、

ブルガーコフの「巨匠とマルガリータ」の文庫

巨匠とマルガリータはめちゃくちゃ好きな話で、初めて読んだときに「なんて臨場感、人の動きがいきいきして、色彩が豊かな物語なのだ」と感動したのです。

この話は、ソビエトスターリン政権下で執筆されたもの。とは言え、政府側にソビエト的ではない(体勢批判だ)という事で出版を許されなかった物語。

最初に、登場人物の語る「神」についての話、中世近年と、世の中のことわりは創造主である神が作り世の調和を保つものと成り立っいると考えられていましたが、ロシア革命後のソビエト社会では、ツァーリでも、神でもなく、人間社会がそのことわりを作るという思想で支配していましたが、さて、ではその「決め事」を決めるのに、全知全能と言われてる、神じゃなくて、人が「ちょどいい」ものをはたして定める事ができるのか?という、そういうやりとりから始まります。

スターリン政権下で、出版、表現を禁止されたブルガーコフの「(ある人の思想を出版して世に出す事を認めるか認めないか)それを決めるのは、はたして、なにかしらの方法で支配者になった人、であってよいのかな?」といういたって素朴な疑問が投げかけられてます。

春のモスクワに降り立つ悪魔、灼熱のゴルゴタと名無しの巨匠。首は転がり、黒猫はしゃべり、ルーブル札が雨と降る。ブルガーコフ(一八九一‐一九四〇)が遺した二十世紀ロシア最大の奇想小説、物語のるつぼの底で待つのは何か?―「私につづけ、読者よ。」

日本では、世の決まりは、法で定められていて、選挙による代議制になっています。国民一人一人が物事を決めるのに参加できるシステムというのはまだまだ未完成なシステムに感じますが、朝の政見放送とか見てると、いろんな言いたい放題を言って立候補してて、面白くもないけど、はちゃめちゃで、自由っていいなぁと思うよ。少なくとも体勢批判があるからと表現できない社会と言うわけではありません。

 

物語は、一言では言い表せませんが、奇想天外でとても面白いです。(結構前に読んだきりで忘れてるとこが多いので、また読み直してます)

 

そんな感じでばいちゃ