迷えるイカ記

洋楽オルタナティヴロック、イラスト、そのたいろいろなものがたり

コインチェックと金融機関について徒然

今更ながら思う事は、お金というのは信用と同じだ。手元にある日本円という通貨も日本と言う国が、有形無形の財産を移動するのに仲介して使う事が出来る事を保証している。日本円に信用がなかったら、仲介するものとして日本円を使う人は多くはないだろう。物々交換、もしくは穀物や金属などを仲介に使うだろう。(実際はドルやユーロだろう)

色々な金融機関は国の規制の下で監査があり、私の経験上の話だけど、帳簿や書類、貴重品の保管方法から何から調べられ指導があり、そのうえで営業を許可される(数年に一度の更新制)。社員の机の中も見られる事もある。机の中の事は監査が終わってから、会社から注意があったので、見られるのだなと思った。実際にぺーぺの社員の私が監査に立ち会ったわけではない。国と言ってはいたものの、これは国民の代理として監査をしている。監査や規制の無い金融機関なんて私は信用に値しないと思う。

クレジットカード会社についてのお金の話をしよう。まず、会社で管理しているお金の一部は会社の物ではない、カード契約者が商品代として購入した金額を(加盟店手数料を引き)商品代金として引き渡すお金だ。カード契約者は商品代金として、契約通りカード会社に支払いをする。会社のお金の管理がずさんで、あるひ加盟店に約束通りお金が支払われなかったらどうなるか。小さなお店はギリギリで資金をまわしていることもあるので大変こまるだろう。まず仕入れ等が出来なくなることもある。在庫の豊富で無い店は客足は遠のくかもしれない...そうやっていつか潰れてしまうかもしれない。あてにしていたお金が入金されないんだから、不渡りだって出すこともある。はれの日の事件のように、何も関係もない消費者が被害まきこまれる事もあるだろう。消費者(私達)のクレジットカード会社への支払いは、商品の購入後、月一回締めがあり、翌月に一回、分割払いだったら月一回ずつなどの指定の支払が開始する。クレジットカード会社が加盟店に払う商品代金(立替金)は、月に数回締めがありその都度カード会社から、加盟店に支払いが発生する。10年以上前だったら、月2回あったけど、今だとどうなんだろう。加盟店からクレジットカード会社には買い物金額の、少なくとも3%よりも多くは手数料を支払われていると思う。ひと月もかからない間に3%も払う必要があるのだ。だから、カード会社は支払いを迅速にしなければいけない。これを怠ると、どこかの息が止まる。

金は天下の回りものだけど、回らなくなったら、どこかが息を止める。そして、大抵は弱いモノから息を止める。そしてそれは連鎖する。

こういう事を知ってたとしても、お金の使い方が上手くなったり、お金がジャブジャブ貯まったり、増えたりはしないけれど、知っておいても悪くはない情報だと思う。コインチェックの騒動を見て書きとめた。

おわり。