迷えるイカ記

洋楽オルタナティヴロック、イラスト、そのたいろいろなものがたり

女子だけの保険体育の時間。気まずい空間。

中学生の時の話。ある日の保健体育の時間。中学校の頃の体育や保健体育は隣り合う2クラスの女子の合同で受けていたと思うけど、その日もそうだった。 まずは、教室の机をコの字型だったかロの字だったかにさせられた。教師は女性。いわゆる会議形式の形になり、生徒がお互い向かい合う事になる。そういった形で保健体育の授業を受けるのは始めてだった。 空気は重かったと思う。テーマは喫煙で、校内で生徒による喫煙が確認されているとかなんとかで、喫煙、未成年(生徒)の喫煙について、自由起立をして意見を言うように促されたと思う。

はじめはポツポツと喫煙に対しての中学生らしい意見が出だすと、やや間を置きながらみんな発表しだした。そんな雰囲気はぼんやりと覚えているんだけど、私はと言うと喫煙に対しては特別無関心というわけでもないが、 立って人前で意見を言うような主張も持ってなかった。まぁ、一言ぐらい言っておいた方が色々といいかなという空気にはなっていたと思う。

んで、ある人が発言した。この議論?が始まる時からなんとなく気になっているNちゃんの友達の一人だ。 まずNちゃんについて。Nちゃんはいわゆるヤンキーだ。ヤンキーと言っても、偉そうにしてるとかじゃなくて、派手で目立ってるだけだったし、人を見下したりもしないし、ほとんど話したことはないけど、しゃべると優しかった。クラスの人からも嫌がられるタイプじゃなかった。 Nちゃんがタバコを吸っていたのは、割と知られていたとは思う。だから、この議論が始まるとなんだか気まずさ感じていた。多分Nちゃんも授業を受けていたからだと思う。で、Nちゃん友達の一人さんも、用意されていたかのようないかにも大人受けしそうな意見を発表して席に着いた。 それを聞きながら複雑な思いが私の中で駆けて行って、そのうち馬鹿らしくなって発表する気も無くなっていった。みんなは大人が求めるような真っ当な意見を次々と発表していった。殆どの生徒が意見を発表したように感じた。そう感じたのは、体面的にポーズだけでもした方が良いんじゃないかと言う、自分の中に僅かに残る圧力のせいかもしれないが。もちろんNちゃんが発表する事はなかった。

大人になってこれを客観的に思い返すと、なんだか左翼の総括みたいだなぁと思うし、くだらない授業だと思う。 もちろん、未成年の喫煙はヨクナイとは思うけどね。

とにかく私は思ってもいない事を言うのは好きじゃないし、それを誰かに言わされるのは嫌いだ。

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この前のイラストに色を付けてみた。でちょっと思いついたことを書いてみました。

ばいちゃ。