迷えるイカ記

洋楽オルタナティヴロック、イラスト、そのたいろいろなものがたり

#ズンズンギィー

 

#ズンズンギィー

 

ツイッターで「ズンズンギィ」というハッシュタグができてるけど、簡単に説明すると、自分の一歳半?ぐらいの子供が、同年代ぐらいのお子さんに、加害行為をしてしまう事で悩み、お母さんが子供と向き合って改善しつつあるという子育て漫画がアップされてたのですが、その中で、ご自身も、「責められてるようで辛かった、理解もしてほしい」みたいな言葉が入っており、それが被害者ぶっているように見え、被害者に対しての配慮が欠けているという意見がちらほらありました。

これ、「配慮」した方がいいというのも、ごもっともなんだけど、

この加害者親の方は、被害者ぶるというか、おそらくいつも事が起こるごとに相手の方に申し訳ないと思い、謝ってらっしゃるんでしょうけど、相手の親御さんも、「子供」にされた事だし、「子供がした」事なので、どこにもぶつけようもない思いがあり、完全和解っていうのは難しく、いろんな親御さんから距離も置かれる状況にあったのじゃないかなと思う。それで、加害者親さんは、いつも「許されていない」というのを感じていたんじゃないかな。だから「苦しかった」っていう言葉が出てくるんだと思うのです。

基本的に、自分で自分を責めている状態がずっと続いていたのだと思います。そして、誰からも許されていない(と、感じている)状態にもあったと思います。

こう言う「自責が続き、それから抜け出せない」と言う状況は、誰にでも起きる可能性はあります。状況が長引くと「起きたこと」に対しての「許されないこと」が、自分の存在自体も許されないと思うようになります。

人間、常に「許されていない」と感じていると、自己否定の上に、自ら死を選びたくなることもあります。

もちろん、漫画からはそう言うのは感じられないかもしれませんが、追い詰められた自分を生々しく表現できるかと言うと、そう言うことはないです。辛いことほど「どこか他人事」みたいに描いてしまう人もいます。追い詰められると、そのことに意識が集中してしまい、他のことに注意がいかないことがあります。「配慮が足りない」ってのはそうかもしれませんが、それだけ余裕がなかったのかなとも思うし、人に伝えることが苦手な人もいるし、と言うか、大体の人がそんなに上手くもないし、得意じゃないと思います。

もちろん、私の考えが正解じゃないとは思いますが私はそう感じます。

でも、こういう事に対しての「許し」って言うのは、インターネットでは得られないだろうし、専門家などに、ケアを求めるのがいいと思いました。

私が過去に紹介した本にも、

usausamode.hatenablog.com

心の手当の方法も載っています。

加害児の親御さんの意見を見かけると、だいたいこの本に載ってる「心の傷」を抱えていらっしゃるようです。 

この本では、日々直面する心の傷(自分を受け入れてもらえなかったときー拒絶体験/ 誰ともつながっていないと感じるときー孤独/大切なものを失ったときー喪失、トラウマ/自分が許せなくなったときー罪悪感/悩みが頭から離れないときーとらわれ、抑うつ的反芻/何もうまくいかないときー失敗、挫折/自分が嫌いになってしまったときー自己肯定感の低下)を取り上げて、その症状と手当ての方法を紹介しています。

新生活ー手当のすすめ - 迷えるイカ記

 

こう言う風に加害者の方に寄ると、「お前は加害者のしたことを正当化するのか」「お前も昔いじめていたんだろう」とかいろんな矢が飛んできますので、誰もやりたがらないでしょう。インターネットって、日和るか、エセ平和主義か、勝ち馬に乗りたがる人がやたら多いし。私は勝ち負けはあまり気にしないので、思ったことを言いますが。

親って、子供が成長するごとに、色々な事が起こるので、いつもピッカピカの一年生で「これができただろう」といったところで、その人の能力やサポートとかにもよるので、手立てはあったのかもしれませんが、そこまで行きつくためのサポートがすべての人に与えられているかと言うとそうではないんじゃないかなと思います。

 

ばいちゃ