迷えるイカ記

洋楽オルタナティヴロック、イラスト、そのたいろいろなものがたり

「人生最大の危機」

今週のお題「人生最大の危機」

ある春に鎌倉に行った時に撮影した写真の後からは、忽然と私たちの写真の記録はなくなってしまった。

2015年の6月ごろ、私の右膝をはじめとして、原因不明の痛みが生じ、それがすぐに右腰、右肩から、右足、そして左半身まで広がっていった。 このことは、いつか別の機会に書くかもしれないけど、とにかく底の状態で、秋を迎えた頃、夫が腹痛、血便を下し、病院で検査をすると、即入院となった。 腸の粘膜の炎症とかで数日の絶食と食事制限が必要となったらしい。 私は痛みにすっかり慣れてしまった重い体を抱えながら夫の面会に行っていた。夫は生気のない笑顔でいつも迎えてくれた。 その頃私は精神も衰弱してしまい、1日1日生きているのがとても辛かったので、会いに行くのが唯一の楽しみだったけど、痛さのため面会にいけないほどに痛くて辛かった。 多分、それが底の底で、それからまたそのまた底があったりして、今は薬で痛みをほどほど抑えながら割と楽しく生活している。 私をどん底から救ったのは、眠るための薬をもらいに通っていた病院から転院し、今も通っている転院先の病院で処方されている薬と、健康保険、とにかく笑顔で支えてくれた夫の存在。

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以前書いた記事の「自分で心を手当てする方法」という本によると、辛いことを誰かに話したり、聞いてもらう事は必ずしも、心の傷には良いとは限らないということらしく、「吐き出せば楽になる」っていうのは、誰にでも当てはまらない。私は吐き出して楽になるタイプじゃないと思うので、吐き出す事は殆どしないんだけど

でも、絵画でも、影というのは光をより強く表現する事が出来るものなので、強烈な影を刻み、今の私たちの淡く優しい幸に光をあてるのも悪くないかなとか思ったり。

 

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昨日夫とバレエ「眠りの森の美女」のブルーレイを見た(というか、私は「可愛い可愛い凄い凄い」と言いながら見てただけ)後に速攻で描きたくなって、なんか見て描いたやつ。

 

 

ばいちゃ