この記事が面白かったので、色々と話を膨らませてみようと思います。本しゃぶりさんの意見に異論を唱えるというわけではありませんけど、思った事を。
男性はとことんコブラのサイズに拘る。もちろん大きいほど良い。異性愛者の男性でもだ*13。
男の下半身、前から見るか?後ろから見るか? - 本しゃぶり
男性が下半身のナニ(以下コブラと呼ぶことにする)の大きさにこだわるのは知っていますが、その理由を本しゃぶりさんも語ってらっしゃいますが、私は単純に
膨らむからじゃね?と思います。
私は絵を描くので、昔の民族衣装などもちょっとだけみたりしますが.....
中世のヨーロッパの男性は、よく、コブラを突き出した衣装を纏っているんですよね。
出しすぎた男フェリペ2世 (スペイン王) - Wikipediaを参考に。
これ、コッドピースと言うらしいです。
元々、下着みたいなものだったらしいですが、
16世紀に入ると、ダブレットの詰め物を肩や腹に厚く入れることで体型を誇張する流行が生まれる。コッドピースにもやがて藁やおがくずといった詰め物がされるようになった。
さて、なんで、「膨らませた」かというと、これ14世期ぐらいまでは、ヨーロッパ の男性は、ワンピースやチュニックみたいなゆったりとした腰下、膝下とかまで覆われた衣装を男性も着ていたのですが、
14世期の中頃から
プールポワンという体にフィットした腰丈の衣服を庶民まで着るようになったらしいです。これ、元々は兵士の鎧の下に来ていたものらしくて、綿とかが詰められているらしいんですよね。現在で言うキルト生地とかですね。イメージとしては、ユニクロのウルトラスーパーライトダウンみたいな感じでしょうか。
元々ゆったりとしたワンピース、チュニックを着ていたのが、体にフィットした衣装を着るようになり、体を線を誇張するようになって、コブラも膨らませたんでしょうね。
なんで、チュニックから芋虫みたいな衣装になったかと言うと、
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この世界史の本によると、10世紀頃から、ヨーロッパは水路の運搬機能を使って貿易や商業を発展させた と書いてあります。作った物を使う人まで届けるには、運輸コストが非常にかかるので、これを合理化させて海運を発達させて、生産者から消費者まで様々な物を届ける事ができるようになった。こういったプールポワンみたな加工が難しい物も、分業、集中生産して消費者に届けたと。結果、庶民まで届ける事ができたと。
洋服っていうのは加工が難しいんですよね。私は和裁も洋裁も少しできるので図に書いてみましたが
洋服は和服に比べてカーブが多いんですよね。カーブは現代の洋裁ハサミでも裁断するの難しいんですよ!!!!縫うのも難しいですが。和服はほぼ直線でカットして縫うのもほとんど直線です。
で、着物だと、庶民は一度縫った物をボロくなったら解いて、綿入れにしたり、お布団を作ったり、破れた衣装などを修理に使ったりしていたそうです。
14世紀とか15世紀ってヨーロッパでは大きな変化があって、人の考え方も多分変わったとは思いますが、物の流れが変わったっていうのは大きいでしょうね。
結局洋服というのは、単なる、神の子として身に着けるものから、自己表見みたいに変わって行ったのでしょう。その一つがコッドピースだと思います。
でね、男性のコブラの魅力を語るときには、大体、膨んだ状態のことを語っていますが、これって男性のコブラは普通は萎んでいますよね?萎んだ状態は、まだスタンバイ状態で、膨らんでからがスタートみたいなのって、どうなんでしょう?
体を誇張したり、膨らませた状態が男性として正解だという考えが、コブラサイズに気を向かわせた?とも思います。
で、女性がコブラのサイズにあんまり興味ないのは、女性の髪の毛がどれほど綺麗かとかは男性はあんまり気にしないのと同じだと思います。女性の髪の質にかける執念っていうのは、結構すごいと思います。
あんまり纏まってないけど、
そんなところで、
ばいちゃ
スペインフェリペ二世の生涯;慎重王とヨーロッパ王家の王女たち
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